56話 果たして母は毒親か?そしてアダルトチルドレンとは?

徒然
スポンサーリンク

かん子は毒子です。
ぶっちゃけ『アダルトチルドレン』というやつです。

アダルトチルドレンというのはどういう人を指すのかというと・・

子供の頃に機能不全家族(親がDV(言葉のDVも含む)をしたり、アルコール依存症だったり、子供の前でガンガン喧嘩したり・・と、家族としての健全な機能を果たしていない家族)の中で育ち、それが原因で心に傷を持ってしまい、その傷を抱えたまま大人になってしまった人。

・・簡単に言うとこんな感じです。

このような家庭で育つと、子供はそこで生き抜くために自分の気持ちを押し殺してでもその“機能不全家族”に適応しようと努力してしまいます。
本能として『生きる』ことが最優先ですから当然です。

そしてその『機能不全家族に適応するため』の行動パターンや思考パターンは年月をかけて“癖”になり、その“癖”のようなものはそのままその人の“人格”になっていきます。。

もちろん、大人になってその家族から離れたとしても“人格”なのでずっとついて回ります。
『親失格な親』から離れたから終わりなわけではありません。

この“機能していなかった家族”に適応するための行動・思考パターンが、健全な家族や健全な人々に対して適応するはずがありません。
・・なので結局また“機能していない”類の人々の中に自分から入ってしまったり、また引き寄せてしまったりするわけですが・・・
本人は別にそれが快感なわけではなく、子供の頃と同様『苦しい』のに変わりはないのです。

なので
「どうして私はいつもこんな生き方をしてしまうの?」
「どうして自分を傷つける人にばかり出会ってしまうの?」
、、みたいに考えたりすることもしばしばあったりするわけですが・・
自分でそうしているのです。。
そういう人への対応しか知らんから。できないから。

一応アダルトチルドレンの特徴としてJanet G. Woititzの本『アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリックス』から引用します。

 1. 常に何が正常かを推測していて、なかなか「これでいい」との確信が持てない。

 2. 物事を最初から最後までやり遂げることが困難である。

 3. 本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく。

 4.   情け容赦なく自分に批判を下す。

 5.   楽しむことがなかなかできない。

 6. 変なところでまじめすぎる。

 7. 他人と親密な関係を持つことが大変難しい。

 8. 自分にコントロールできないと思われる変化に過剰反応する。

 9. 他人からの肯定や受容、承認を常に求める。

10. 「自分は他人と違う」といつも考えている。

11. 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかのどちらかである。

12. あるものに過剰に忠実である。無価値なものとわかっていてもこだわり続ける。

13. 衝動的である。「他の行動も可能である」と考えることなく、一つの選択肢に自分を閉じこめる。

・・うーん。
全部であるかはわかりませんが、大体自分にも当てはまるような気がします(笑)

で、私の母が『毒親』かどうかについてですが・・・
十分毒親と言えると思います(笑)
敢えて『悪い人』とは言いません。
でも『毒親』であることは確かだと私は思っています。
(悪い人ではない、というのは、善悪の判断基準てとても難しいし、良いこともするからです)

母は確かにズルかったり利己主義だったりはしますが「これぞ犯罪!」というような犯罪まではやりませんし(逆に言えば「それくらいならみんなするよね」みたいなのはあったと思いますが(笑))、暴力と言われる暴力もほぼなかったと思います。
父に至っては暴力もしましたが;
それでも頭から血が吹き出たり大痣ができたり骨折したりだとかの怪我をさせられたことはなかったですし、寒い冬に家から閉め出されて凍えるなんてこともありませんでした。
セクハラ的なこともなかったわけではありませんが、そこまで“酷い”と言われるようなものではなかったと思っています。

・・しかし、言葉の暴力に関しては、これはけっこうな酷いレベルだったと私的には思っています。
耳にタコができる程言われたので覚えてしまっている母から言われ続けた言葉は、
「根暗、不気味、陰険、女特有の底意地の悪さを持ってる、しんねりぐんねり、すぐにずん黙る、引っ込み思案、意固地・・」等の内面のこと、
「痩せて見えるけど本当はデブ、顔が小さくて髪が多いからお化けみたい、脚が太い、もうちょっと身長が伸びるかと思ったけど小さい(とはいえ157センチ)・・」等の外見に関すること、
行動に対してもいろいろと言われていました。
「心理学なんかやって人の心を読もうとしている。私はそういう子は大っ嫌い。」
「お前は行動力がない。恵まれてたから欲が無くお金が稼げない。」
「お前はいつもダメな方向ばかりを選ぶし自分じゃ何もできない。私に言われた通りにすればいい方向に行けるのに天邪鬼だから言う事をきかない。だからお前は幸せを掴めない。」
その他にも
「言う事きかないと○○してやらないよ。」
「あれもしてやったしこれもしてやったのに感謝がない。素直じゃない。」等々、、
特にお金を出してくれたことに関しては「こんだけお金をかけてやった」旨をこれでもかこれでもかと言われ続けました。

・・まあ最後らへんのは「お前のためを思ってるから言った」「お金をかけてやったのも事実だろう」と言われてしまえばそうなのかもしれませんが・・
それでもやはり私が『貶し文句』や『脅し文句』と感じる言葉は山ほどあったと思います。
しかもそれをいかにも憎らし気な目つきでものすごいキツイ口調で言うのだから尚更愛情は感じられません。

とにかく「この子はあれがダメこれがダメ」で、ダメなことのオンパレードでしたので、私は常にオドオドビクビク、何をやるにも『間違ってないか』『怒られないか』でおっかなびっくり・・・
そんなでしたので、私が自分で自分のことを『ダメな人間』と思い込むのには十分なレベルだったとは思っています。

それから、子供の前での夫婦喧嘩については・・
これはもう例によって日常茶飯事でした。
大声で怒鳴り合い、取っ組み合い、父の母に対する暴力もありました。
目の前で母が頭を殴られたり髪を引っ張られたり襟元を吊るし上げられたりだとかしている様は、もう本当に子供にとっては“怖いもの”でしかなかったように記憶しています。
まあ、それでも母が一方的にやられている感じではなくあくまで“対等”であり、時に力の強い父が優勢みたいに見えていたこともありましたが、言葉は圧倒的に母の方が勝っていました(笑)
・・今思えばいわゆるよくある(?)男女の喧嘩です。

しかし子供の頃の私にとっては恐怖以外の何物でもなく、今でも夫婦喧嘩が始まる瞬間の情景とかがフラッシュバックしたりもする程です。
本当に怖かった・・・。

と、こういうのをいろいろ考えると・・
やはり子供の頃の家庭環境の中で負った心の傷というのは、私の中には確実にあると思います。
アダルトチルドレンの特徴ありきの逆算の考えですが(笑)
結果があるということは、原因があるということです。

・・まあ、傷を負ったとか言うと被害者のようですが・・
被害者であるのと同時に自分も被害を与える側の要素を持ってしまったということだと私は思ってます。
だから『傷』だとか被害者ぶった言葉は使いません。
『うんこ』と言います(笑)

それに・・アダルトチルドレンと言う言葉もなんか難しいので・・
やはり『毒子』で行きます(笑)

タイトルとURLをコピーしました