38話 毒母との生活での気づき 4

結婚と離婚
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前の記事のつづき)

そんなこんなで、私は実家を出て、家に戻る決意をしました。

・・とは言っても、親はもとより、やはりいろんな人にいろんなことを相談したりして巻き込んで迷惑をかけまくった私です。
自分一人で全て処理してきたならどう行動しようがなんでもいいと思いますが、、
人をそんだけ振り回しといて「気が変わったから」とかいう勝手な態度ではほんとに人に対する誠意の欠片もないことは百も承知でした。

・・だからと言って意志は変えない、でもどうしよう・・とにかく話さねば・・
理解してもらえないかもしれないし絶縁されるかもしれないしそれも致し方ない。
・・でもせめてちゃんと誠心誠意話さねば・・巻き込んでしまった全ての人に。
精いっぱいの説明をする義務はある、と、そこはさすがにヘタレうんこな私でも思いました。たぶん本来の私の中の正義であります(笑)

そして様々な人から散々な反応を経て、私は家に帰ることになるのですが・・

それからの『お騒がせ』はほんとに滅茶苦茶でした(笑)
まあ、「離婚する!」て始まった時からずっとなんですが・・・
とにかく私の『バカ行動』は止まりません。
自分でも『なんてアホなことやってんだろ』と常に思っていましたが、
・・しかしその時の私にしてみれば投げやりなわけでもなんでもなく、「子供を守り自分の人生を生きる!」という強い意志を持ってやっていたので、どんなアホな自分を自覚しても心折れることはありませんでした。
もうほんとに恥も外聞もなく、捨てるものは何もない心境だったと思います(笑)

母にももちろん散々言われました。
「お前は根性が足りない!あと何年か居ればまた考えも変わる、来たと思ったらすぐ出ていくなんて、もうちょっと考えなさい!!せめてこのまま1、2年はやってみなさい!そうすれば落ち着くしやっていけるから!」

・・正直それは私もそうだと思いました。
何年か居たら母の言う通り、考えが変わるというかまた違ういろんな意味で動けなくなることは想像がつきましたので、
とにかくフットワークが軽い『今』のうちに出ていくことが私にとっては重要なのだと逆に心に強く思ったのでした。
自分の弱さを十二分に分かっているだけに、です。

「いろいろ言っちゃったお客さんに何て説明したらいいか!」「恥ずかしい!」
・・これらに関してははっきり言ってどうでもいいです。
そもそもお客さんに相談すること自体私のやって欲しくなかったことです。
その時点でもう既に十分『恥ずかしい』ので今更です。

それから、今までいろんな相談に乗ってくれていた友人達にはことごとく止められました。
何をバカな事をと言われまくりました(笑)
中には怒り出す友人も・・・そりゃそうですね;
あんなに真剣になって、弱ってボロボロになっていた私のことをなんとか助けようと必死になって考えてくれていたんですから。
真剣に一緒になって考えてくれて、それでやっと出した答えで離婚して・・・
とりあえず「よくやったね!」てホッとしてくれていたんです。
「いろいろあったけど、これから新しい人生を頑張っていこうよ!」て一生懸命励ましてくれていたんです。
友人達もさぞかし私のこの事件に振り回されて、それでも『大事な友人だから』と、自分の悩みもさておいて付き合ってくれていたんです。
・・それなのに私は・・・

私のやっていることは誰が見ても、あっちでダメで出てきて、こっちでもダメだから出ていく、みたいな感じです。
もうどう見ても逃げ続けているだけのようにしか見えないことでしょう。
しかもあろうことかまたあのトンネルの中のような地獄の生活を送っていた場所に戻ろうと言っているのです。
友人達はずっと私の悩みを聞いていて、どれだけ私が苦しんでいたかも知っていますからそりゃあ全力で止めます。
何を血迷っているのかと、また同じことを繰り返す気なのかと、どうしてもそんなことを言っているならもうこれ以上付き合ってらんないと、
さぞかし子供達のことも考えていない身勝手な滅茶苦茶な行動に見えたことでしょう。

・・しかし私の中には前とは断然に違う『確信』がありました。
あれだけグダグダで気持ちのフラフラしていた私が突然考えを変えたとか言っても何の説得力もありませんし、説明のしようがありません。
当たり前ですね。
私の中で起こった大きな気付き、気持ちの変化・・パラダイムシフトなど到底一言では説明できるものではありませんし、表からは何一つ見えないのです。

しかし私にとっては突然気が変わったわけでもなんでもなく、今までの人生全てを考えて出した答えです。
本当の答えです。

もう言い訳も何も「とりあえずいいや!」みたいになっていました(笑)
自分の人生、その都度人に聞かなきゃわからないというのも今考えればおかしなことだし、誰に言い訳をすることも誠意を伝える目的ぐらいしか本当は意味がありません。
私のことを一番知っているのは私であり、他の誰にも全てを理解することはできません。
その人の人生と照らし合わせたアドバイスはできても、それはあくまでアドバイスなのです。
最後に自分にとって最適な決断を下すのは自分しかできないのです。
いろんな人の意見を求めていた一時期前とは全く違った心境でした。
『結局誰の意見を聞いてもどうなるかなんて本当にわからない、いろんな要素が複雑に絡まり合ってる自分の人生は自分にしか理解できない、だから“自分で”どうにかしていくしかないのだ。もう間違ってたっていい、“私が”決める』、と。

もう『せっかく助けてくれた友達に顔向けができないから』という理由で自分の人生を決めようという一見よさげに見えるいつもの私の考えはなくなっていました。
友人の努力を無下にして顔に泥を塗るようなもの、裏切ることになる、友人に対しては最低の行動だ・・嫌われるだろう、
それは痛いくらいにわかっていました。
・・と、同時に覚悟も決めました。
それでも私は私の道を自分で決める、と。
その後の自分の人生を、もう誰のせいにもしないためにも。
答えはこれからの生き方を以て示していけばいい。
誠意を表すのは、追々できる。やれるだけやればいい。
それしかない。

とにかく行動。

そうして私は定期預金を一つ解約すると、強引に引っ越し屋に再び申し込み、
なる早で荷物をまとめ実家から家へまた再び荷物を運び入れ、引っ越したのでした。

余談ですが、実家に入る時に、結婚前の私や弟の要らない物がごちゃごちゃ山積みだった二階の部屋を何日かかけてものすごく綺麗に断捨離&掃除をしたので、
結果的に実家にとっては“それだけはすごく良かった”事になったようです(爆)
私もそれは必要なことだったと思っています。
やはり、結婚して家を出たにも関わらず自分達のものを実家にごちゃごちゃと置いておくこと、それ自体平気でやってはいけないことだと今では思っています。
実家は“親の”家なのです。

ほんとに気づきって一段一段です・・・。

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