15話 結婚式と結婚指輪

母の行動と言動
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もういっちょ、前後する話ですが、結婚式と結婚指輪にまつわるエピソードを一つ(笑)

こんな前途多難な感じで始まった結婚でも、結婚式は挙げました。
・・・といっても挙げたのは籍を入れてから1年後くらいで、それもかなり複雑な感じでした。

いわゆる普通の、例えばゼ〇シィのCMに出てくるような幸せの象徴のような結婚式とはかけ離れたというか・・複雑な経緯と心境のものでした。

そもそも何故最初に結婚式をしなかったかというと、
私が「しなくていい」と言っていたからです。
お金がそんなにあるわけでもないし、式を挙げること自体への憧れなども、私にはあまりありませんでした。
旦那さんもめんどくさそうでしたし、そんなことやらせるのも悪いのかな・・という思いもしましたし、なにも人に嫌な思いをさせてまで、大変な思いをしてやる必要もないなと・・
当時の私は思っていました。
全部私の先回りの勝手な解釈ですが。
嫌な顔される前に自分が否定するってやつです。
私はそうやって、いつも人の顔色を伺って発言をしていました。

本心はというと・・・嫌な顔されなければ、波風立たなければどっちでも、なんでもよかった、です。

ここにも自分の意志はありません。

しかし母に言われました。
「憐れ」だと。
結婚式も挙げてくれない旦那なんて、どんだけお前は舐められてるんだ、と。

結婚式は女のためにやるもんだ。
それをやってくれない男なんて最低だ。
ほんとに不幸な結婚をしたもんだ。
可哀想で私ゃ見てられない。

そして、私が金は出してやるから結婚式しなさい、と言われました。

・・・そう言われると、なんだか私も自分が憐れでかわいそうな、悲劇のヒロインみたいに思えてきました。(自分で書いててアホかいな)

そして旦那さんに言いました。
「やっぱり結婚式挙げたいんだけど・・・」

当然旦那さんは驚き、困惑していました。
「やらないって言ってたよね?そんな突然言い出して、お金だって用意してないしどうすんの??」

お金は私の実家が出してくれること、そんな大きくやらないで、誰も呼ばず、式だけの小さいものにすればいいでしょ、ということ伝えました。

実際、2人でちょこっと挙げればいいと思っていた私ですが・・
ここで母が言ってきました。
「おばあちゃん(母の母)が見たいっていってるから、見に行っていいでしょ?私も行くし、あとお父さんも・・」

あれ?
てことはこっちの親戚は呼ぶってこと?

・・・それを聞いて旦那さんは
「それはおかしくない?そっちだけ呼ぶって。それなら俺の方のばーちゃんとかも見たいだろうし、親父なんかになんて言ったらいいんだ?」

うわ、またこじれる、と思ったのですが、
案の定母は
「そんなこと言ってるんかい!こっちが金出すのに!ほんっと、全部のことがスッといかない、めんどくさい男だ!」と怒り出しました。

・・もうなんか・・
私が間に入って母と旦那さんの意見を伝えるのも限界があり、どっちにもワーワー言われているうちにわけがわからなくなってきたので、
旦那さんと母に直接話しをしてもらいました。

結局、両方の親戚だけを呼ぶ結婚式、ということで話はまとまりましたが、
ならなんで自分の方だけ金を出すんだと、母にしてみればかなり腑に落ちない様子でした。

それでも私たちがお金がないのは知っていたし、今更中止にするわけにもいかず、そう言ってしまった手前出さないわけにもいかなく、旦那さんと向こうの実家にものすごい不満を持ったまま母は結婚式のお金を出してくれることになります。

もう、この件については、どうしたらよかったとか、後から考えてもよくわかりません(笑)
しかし、とりあえずやり過ごせたということだけは良かった(?)です・・・。

しかもトドメは結婚指輪、
母が最初旦那さんと私をイオンに連れて行ってくれた時に、
「買ってやるからここで選んじゃいな」と言われてイオンのジュエリーショップで買ったものです(笑)

さすがの旦那さんも、これだけは自分で買うものと思っていたのでしょう・・
驚いたような、とても複雑な表情をしていたのを覚えています。

・・しかし私はといえば、『お金を使わなくて済む』という思いから、有難いと思いました。
旦那さんもそう思っているだろうと、軽い気持ちで考えていましたが、
旦那さんはそれでかなりげんなりしたようです・・。

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