11話 ネットゲーム依存

依存症
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私は2人の子を年子で生んでいるのですが、
2人とも幼稚園に通うようになると、少し自由な時間ができました。

まあ幼稚園に行っているとは言え、小さいうちはよく風邪を引いて休んだり、
お迎えに呼び出されたり、行事も多かったりと、
何かと多忙な日々ではありましたが・・

それでもつきっきりの赤ちゃんの頃に比べたら、一日のうち何時間か自由な時間が持てるというのは私にとってとても大きな変化でした。

自由といってもその間やる事も多く、できることも限られていましたが・・
そんな中私はパソコンをよくいじるようになりました。

お金のことも気になっていたので、
『何か家で自分でできることはないかな?』という思いでFXなんかも初めたりしました。
やってみるとこれが簡単ではなく、
『これはちゃんと勉強しなきゃダメなやつだ!』と思い(笑)本を買ったり情報収集をして少しずつ勉強をしたりもしていました。

それとは別に出会ったのが、安易なストレス解消であるゲーム、それもSNSの中のネットゲームでした。

ゲームは昔ドラクエやFF等の大道なものをやったこともあり、好きな方だったので、
ネットゲームも同じような気持ちであまり抵抗なくやってみたのですが・・
ネットゲームには普通のゲームとの根本的な違いがありました。

・・それは『人と接する』という違いです。
それだけなんですが、それだけでもう全くゲームの意味が違ってきます。
人と一緒にやる中で、人に対する責任感や義務感等のいろんなことが関係してくるからです。

ゲーム自体というよりか、人付き合いの方が重要になってきたりします。
ゲームとはいえ言わば一つの『社会』です(笑)
特に私のやっていたゲームはみんなで協力するタイプのものでしたのでなお更でした。

その頃心境的にとても孤独だった私が、ゲームの中の人間関係にハマるのは早かったです。
寂しさをゲームの中の仲間との人間関係で埋められたのです。
しかも仲間は私をちゃんと『一人の人間』として会話したり扱ってくれたりするのです。
評価もしてくれました。
私の一番欲しかったものがそこで得られたのです。
これはもう・・私の中に人としての私が戻ってきたような気持ちにすらなりました。

『人に認められている』
その思いで、私は舞い上がってしまったように思います。

ゲームでは頑張れば頑張る程人のためになることができました。
人を助けたり、うまくやれれば尊敬されたり、感謝されたり、
こんな嬉しいことはありませんでした。
私は少しずつキラキラしだしました(笑)

一人でポチポチやるFXなんてそっちのけで私はゲームを頑張りました。

『自分にお金が入って来るより人に認められた方が楽しい』
解析するとこのような思考でしょうか・・・。

・・そんなでしたが・・
この状態をネトゲ(ソシャゲ)依存症と言います(笑)

ゲームの中の人間関係にハマって抜け出せなくなったら、それはもう依存症なんです。
自分では楽しいし大したことはないと思っているので自覚がありませんが・・・。

終わりのないネットゲームで、終わりなくやり続けなければならない、
楽しかったことも徐々に『義務』になってくる。
それでも『人を裏切れない』とか、『せっかく認めてくれる人達に出会ったのに見捨てられたくない』『努力して築いたものを捨てたくない』という気持ちが強くなって抜け出られなくなってしまう。
そのうち実生活にも支障をきたしてくる・・・
そうなってしまうともう、どんどん悪循環になってきます。

私は確実に、それに陥ってしまっていました。

もちろんそんな私を見て、旦那さんも良いことは言いませんでした。
でも私はといえば、こんな『一人で頑張っている状況』で、自分を保つための唯一の救いだという気持ちがあるので悪いとは思っていませんでした。

夫婦の会話といえばお互い不満と喧嘩、
しかも『どうして欲しい』とかの建設的な喧嘩ではなく、いわゆるお互いの人格否定です。
夫婦関係はどんどん悪化していきました。
旦那さん抜きで一人で頑張ろうとするからよけいに大変になる上恨みも出るし、
それで子育てや家事にやっきになっているかと思えば、少しでも時間が空けばネトゲに夢中になる毎日、
疲れとストレスで体調は崩すし、ほんとうにどうしようもない状態になっていました。

そこへきて母の
「そんな男と結婚したからだ。最初っから反対だったんだ。早いうちに別れなさい。」攻撃です(笑)(これは10年以上言われ続けます;)
母は全部旦那さんと、旦那さんのような人を選んだ私のせいにしていましたが・・・
私は自分ではそういう単純なことではないということは分かっていたのでどうにも言いようがありませんでした・・・。

余談ですが、
ネトゲにはこれとは別の『課金依存症』っていうお金が絡んだハマり方もあります。
お金に手を出して借金でもしてしまったら現実的にどうにもならなくなってしまうので、
私のはまだそれよりかは『マシ』だったのかな・・・なんて思ったりもします。

課金依存についてちょっと書くと・・
ソーシャルゲームのいわゆる『ガチャ』等の課金にお金をかけまくり、それが辞められない症状のことを言います。
ギャンブル依存症に似ているでしょうか・・・?
殆どのゲームは無料でもガチャを引けたり遊べたりするのですが、
お金を使うとそれがもっとたくさん引けたり、近道をして強くなれたりと、楽しく遊べるようになります。

人よりも強くなってしまうと、今度はその強さを保たなければいけなくなります。
強くなって尊敬されたり、みんなに持ち上げられたりしているのに、弱くなればそれらを失うことになります。
せっかくお金を使って強くなったのに、弱くなったらその地位がなくなり、みんなにも認めてもらえなくなってしまう・・
なのでお金がなくても、借金をしてでも、強くなることにお金を使うことがやめられなくなります。
新しいキャラや装備が出たらもう、嫌でもそれを引き当てるまでガチャを回し続けるしかなくなるのです。
ソシャゲには終わりがないですからどんどん新しいもっと強いキャラや装備は出てくるし、終わりなき地獄です。

これはギャンブルというよりもう承認欲求から来ているので、たぶん単なるギャンブル依存症よりか始末が悪いんじゃないかと思います。

・・どうにしろ、ネトゲ、ソシャゲ依存というのは、リアルでの寂しさや空虚感を埋めるために陥ってしまうもののような気がします。
実生活で寂しかったり自信がなかったりする人がそうなるのです。
純粋な楽しさだけでやっている人もいるのでしょうが、案外少ないんじゃないかと私は思います。
だって普通にやったら面白くもなんともないクソゲーばっかだもん。ネトゲなんて。

そういう人の弱さを食い物にしているのが一般的なネトゲだと思うので、今の私はネトゲ反対派です(笑)

話は戻りますが、、
それにしても、本当に精神的にガタガタで、何かにすがることでとにかく逃げて、全てがブレブレで、
どこへ行ったらいいのかわからない浮遊霊みたいになっていましたね、、。
私は何をやっていたんでしょう(笑)
・・それもこれも、本当に向き合わなきゃならない問題が全然見えていなく、迷いに迷っていたからだと思います。

でもまあ、この逃げる先が、ネトゲに行く人もいれば、拒食や過食、更には買い物依存やら薬物依存、不倫に行く人もいるわけで、
考えたら全部依存からの行動、
そういう虚しいことをする人達はみんな根っこは一緒なんじゃないかと私は思ったりするのです。
そしてそういう虚しい人は、たぶん私以外にもたくさんいるのです。

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